自分の経験から
この3日間、まったく勉強が手につかなかった。
そして昨日の朝から原因不明の体調不良に陥り、1日中寝込んでしまった。
インフル?との思いがよぎったが、今朝はだいぶ回復したのでそれではなかったよう。
そんな中、自分が今できうることを自分なりに行った。
2004年7月のこと。
うちの田舎がゲリラ豪雨に襲わた。
比較的高地にあるので、まさか?と思ったが、混乱気味の母親からの連絡を聞いて大変なことになっていることを理解した。そしてそのまま車で田舎に向かった。
最寄の高速を降りた時点では特に変化なし。
がしかし、田舎に近づくにつれ、次第に道路の脇の瓦礫の山が大きくなっていく。
わが町に入ると道路は泥でまっ茶色、瓦礫だらけで車でアクセスできず、病院の空きスペースに車をおいて歩いて家に向かった。爆弾でも落とされたのか?という光景だった。
慣れ親しんだ我が家に到着。その時ちょうど泥だらけになった座敷の畳を運び出している真っ最中。
帰宅の挨拶もしないまま、その瞬間から修復作業現場の一員として稼動していた。
床上2m弱の浸水で、家の中の1F部分はヘドロまみれでむちゃくちゃ。
何から手をつけたらいいのか分からない状態だったが、とにかく毎日毎日朝から晩まで、家の中の泥の除去&消毒、そして使えなくなった家財の廃棄作業に追われた。
序盤はやってもやってもきりがない状況に疲弊したが、数日後に来てくれた自衛隊やボランディアの方々の助力に救われた。
また、当時の安部官房長官が足を運んでくれたことも、精神的な支えになった。
うちは洋品小売業を営んでおり目立っていることもあってか、立ち寄ってくれ、母は握手&激励を受け、感動して泣いていた。
この母と安部長官の握手シーンは、夕方以降のTVニュースで何度も流れ、また翌日の新聞にも掲載され、悲惨な状況の中にもたくさんの笑顔をもたらしてくれた。
今回の東北地方の震災と照らし合わせると、被災範囲が小さかったことで近隣の方々の支援が得られやすかったことと、電気・ガス・水道が翌日には復旧していたことで、すぐに作業に取り掛かれたことが幸いだった。
それでも大変だったのに、いまだ生活インフラが復旧していないエリアの方々や、さらには特に家ごと流されてしまった多くの方々のことを思うと。
被災を自分が実際に経験しているだけに、現在の状況下において、かつ自分が安全なところにいて、“頑張ってください”とか “心から祈ってます” といったフレーズは、心の中では投げかけたいと思っていても、現地の方々の気持ちを考えると口が裂けても言えない。
現時点では無責任な上っ面だけのフレーズになってしまう気がするから。
Blogやtwitter上でそういったフレーズを見るたびに、その言葉を誰に向かって投げかけているのだろうか?本当に被災地の方々の気持ちを考えているのだろうか?単なる自己満足ではないのだろうか?と捉えてしまう。
もちろん本人たちはそういう気持ちで書いているのではないのだろうけど。
影響力のある著名人の声は、内容によっては現場の方々の勇気になる可能性はあると思うが。
それと、節電やできる限りの寄付は当然のこと。
アイデア的な投げかけは別として、いちいちアピールすることではない。
食料などの物資を調達するには現実的にお金が必要。
税金が足りないと騒ぎになっている現状で、その資金源は企業からの義援金および国民一人一人からの寄付金に頼るところが大きい。
励ましの声を掛けるのはある程度状況が落ち着いてからでいい。
今できる最も大切なことはここだと思う。
※下記参考までに安全だと思われる機関のTOPページへのリンクを
貼っておきます。
寄付の際は、必ず事前にご自身で安全性をご確認ください。
◆日本赤十字社 東関東大震災義援金窓口
◆フジネットワーク 東日本大震災被災地救援募金
◆Yahoo!基金
明日は我が身。
一寸先に首都圏で大地震が起きる可能性があるし、原発から漏れている放射能に汚染される可能性もある。
最悪の事態を想定して、一人一人、自分自身が備えておく必要がある。
ただ、この2~3日スーパーに行くたびに気分を害することが多い。
あきらかに必要過多のお米や水などを買い占めるのはやめてもらいたい。
どうせ逃げる時は持って歩ける量には限界があるんだから。
この期に及んで、放射能漏れの虚偽報告にもあきれる、というより憤りを感じるものがある。いつの間にか汚染されてた、ということになったら元も子もない。
しばらく帰省することも考えた方がいいかもしれない。
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コメント
saipanaさん
大変遅ればせながら、コメントありがとうございます。
こういう状況下においては自分自身も記述内容には
留意していきたいと思います。
投稿: まさうっち | 2011年3月16日 (水) 12時26分
同感です!
家族とまだ連絡が取れてない人たちがいるのに「心からお悔やみ申し上げます」とか水も食べ物もなく、寒くても耐えてがんばっている人達にさらにどうがんばれというのか・・・暖房がある場所で暖かいものを食べ好きな時に入浴もできる人たち。
TVをみながらブログを書いている人たち。
もう少し言葉を選んだ方がいいのでは。
投稿: saipana | 2011年3月15日 (火) 18時05分