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2009年1月16日 (金)

イスラエルとパレスチナの紛争と宗教史

昨年末以降、個人的に最も気になっているニュースが、イスラエルとハマスの戦争。
その中心地となっているガザ地区では、一般人を含め死者の数が1,000人を超えたとのこと。
ほぼ一世紀にわたる報復の繰り返しによる互いの禍根の増大は、そう簡単にはぬぐいきれないとは思うけど、1日も早く平和が訪れることを願いたい。

そもそもこのパレスチナ問題の発端は、世界史の教科書にも記載されているとおり、1920年当時統治していたイギリスの三枚舌外交にそのルーツがある。
ユダヤ人にはバルフォア宣言で国家建設を保証し、アラブ人には国家の独立承認をしたことから、たびたび衝突が起こり、20世紀半ばの中東戦争を経て今日にいたるよう。

宗教色の弱い日本ではいまひとつピンと来ないけど、パレスチナやヨーロッパ(特に中世)における戦争は、宗教と密接に結びついているケースがとても多く見られる。

ユダヤ人が流浪と迫害の歴史をたどる一因となったユダヤ教の “選民思想” や、本来「神の道における努力」を意味するイスラム教の “ジハード” はよく耳にするキーワードだけど、これらがなぜそしてどのように戦争に絡みそして利用されていったのか、また中世ヨーロッパにおいて、なぜにキリスト教が政治に対して強い干渉力を持ち、戦争に深く関与していったのか、いまひとつ理解しきれないところがある。

普段からそんなこんなで宗教(特にイスラム教)に興味を持ち、もっと知りたい、理解を深めたい、そう思っているところに、先日本屋に立ち寄った際いい本を発見した。
それは一冊でわかるイラストでわかる 図解 宗教史

世界三大宗教を中心に、そのルーツや特徴、歴史、そしてどうのように政治や社会に影響を与えてきたのかが、分かりやすくまとめられている。また、

 ・キリスト教(およびユダヤ教)の聖地エルサレムは、イスラム教の聖地の
  ひとつでもある。
 ・ユダヤ人とアラブ人は、アブラハムという同じ祖を持つ。

という意外な事実を知ったり、とても勉強になりかつ興味深い一冊だった。

宗教史についてのバックグラウンドに関する知識を持つことで、世界で起きている国際紛争を見る観点がまた変わってくるかもしれない。

一冊でわかるイラストでわかる 図解 宗教史
Religionbook_090116

レーシック

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