PRIDE31観戦記:やっぱ魅せるね、マーク・ハント!
DVDに録画していたPRIDE31を見た。
注目していたのは、マウリシオ・ショーグン、セルゲイ・ハリトーノフ、
そしてマーク・ハントだ。
実際には1週間前に行われたイベントで、結果は知っていたが、
特にハリトーノフ、ショーグンの試合については真相が不明だった。
まずはマウリシオ・ショーグン VS 初代2000年PRIDEトーナメント覇者の
マーク・コールマン。
僕が見る限り、ショーグンは強い。兄のムリーロ・ニンジャがヘビー級で
やっている関係上、自分の肉体を押さえ込んでミドル級でやっているの
ではないかと思う。
ヒョードルを倒せる可能性のある数少ない候補の一人だ。
実際に試合を見ると、やはりトラブルだった。肩の脱臼。まだ若く、相当な
可能性を持った選手だけに、完全に治して再スタートして欲しい。
期待してるぞ!踏み付け大ショーグン!!
次にハリトーノフ。ロシアの現役軍人でパラシュート舞台所属。実際に人
を殺めたことのある人間は違う。
それを強く感じたのは、2006年K1王者のセーム・シュルトを、マウント
からの非情な顔面打撃で殺してしまうのではないか?という勢いで
ボコボコにしてTKOした瞬間だった。
それが今日のアリスター・オーフレイム戦で完封負け。身体にトラブルが
起きたようには見えなかった。でもオーフレイムに完封されるようなレベル
の男ではない。
実際に不可解さが残る試合だった。かなりの逸材だけに次に期待したい。
そしてマーク・ハント登場。
彼の明るい雰囲気、試合が始まってからの常に前に前に出るアグレッシブ
な戦いぶりには、いつも魅了される。
今回も期待を裏切らない内容になった。
対戦相手は西島洋介山。僕は昔から彼のことも見てきたが、修行僧の
ようなたたずまいに内に熱い闘志を秘めている選手。
僕はこういうタイプのファイターに強く魅かれる。
ゴングが鳴った。PRIDE初戦の洋介山は、動きが硬い。
逆にマーク・ハントは、いつものごとく前に前に出るファイトスタイル。
しかしクルーザー級で世界の頂点に上り詰めたことのある洋介山。
ハントのパンチを見切る。さすが...だが体重差のあるハントのパンチは
重い。クリーンヒットでなくとも吹っ飛んで倒れる。
余裕のあるハントは、アームロックをTry。身体能力の高い洋介山は、
これをディフェンス。
そして立ち上がった瞬間、ハントの強力な攻撃が洋介山を襲う。
それは130kgのウェイトをそのまま預けたダブルニードロップ!
これは凄かった。かつてアンドレの足を折ったキラーカーンのニードロップ
を思い出してしまった。
殴られても殴られてもヒザをつかない洋介山。ハントは洋介山のフィールド
である打撃対決を真っ向から受けることにしたよう。
互いに一歩も引かないガチンコの打撃戦。熱い!
しかしハントはスパーリングをしているかのような余裕がある。
対して洋介山。持ち前のボクシングテクを披露、パンチを当てる。
苦しい状況でも前に出る、そして勝ちに行く洋介山の強いファイティング
スピリットに感動し、僕はまたもや涙してしまった。
やっぱスポーツってスゴイ!!!
結局3R序盤。ハントのワンツーが完璧にヒットし、試合は終焉を迎えた。
やっぱハントは強い。でも洋介山も今後の可能性を感じさせる試合内容
だった。
いまだにベテランが主要ファイターであるK1と違い、新星がどんどん現れる
PRIDEは面白い。
今年もアドレナリン分泌しまくりの試合を期待してるぞ!
PRIDE&ドリームステージ!!
☆今日の一言:
“スポーツを通じて世界平和”
オリンピックやPRIDE、K1を見ていると、アントン猪木がかつて提唱
していたスポーツ平和党のこのフレーズを思い出す。
再度、“祈 アントン猪木 復活!”
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