ホノルルマラソン
朝起きてテレビをつけると、ホノルルマラソンの特番をやって
いた。
2005年大会の参加者は28,000人。みんなそれぞれに色んな
思い、決意、目標を持って参加しているんだろうな。
実は僕も2000年という区切りの年に、走ったことがある。
参加した理由は一つ、
“自分に変化を起こすこと”
だった。当時毎日の仕事、私生活にマンネリを感じていて、ダラダラと刺激の
ない生活を送っていた僕にとって、何らかのきっかけが必要で、フルマラソン
を選択した。
とにかく自分を限界に追い込み、それを乗り越えることで何かが見えてくるよう
な気がしたからだ。
僕はもともと長距離走が大の苦手だったので、とにかく完走することを目標に
した。スターターは当時マリナーズのクローザーとして成功していた、大魔神
佐々木主浩投手。
とにかくゴールが遠かった...というのがまず第一声で、42.195kmの中で
天国と地獄を体験した。
10km地点。ダウンタウンの美しいクリスマスツリー、沿道の人たちの声援に
感動しながら意外と楽に到達。ラップタイムは1時間3分。
“よしっ、いける!” と思った僕はペースアップ、20km地点に1時間50分で
到達。スタミナはまだまだ十分で、“マラソンって結構楽しいじゃん!”と悠長
なことを考えていたのも束の間、突然悲劇は訪れた。
エイドステーションでちょっと止まったその時、左足の靭帯がピキっつときて走
れなくなってしまったのだ。
炎天下の中激痛と戦いながら残りの20kmを歩くのは、まさに地獄だった。
でもここでリタイヤしたらすべてがパーだ。
萎えそうになる心に何度も鞭打って、気合と根性でゴール。その瞬間思わず
天を仰いで大声でシャウトする自分がいた。
このフルマラソンで得たものは色々あったと思うけど、はきり言えることは一つ。
苦しいことや辛いことを乗り越える精神力と、前に一歩を踏み出す勇気と自信
だ。
もし日々の生活に行き詰まっている人がいたら、ホノルルマラソンに挑戦して
みては?今後生きていく上でのヒントが見つかるかもしれない。
ちなみにその後2001年6月のゴールドコーストマラソン(AUS)にも参加し完走。
こちらはクイーンズランド州主催の市民マラソンで、6時間きっかりで終了し、
ゴールが撤去されてしまうので(実際タイムオーバーで路頭に迷っている人が
たくさんいた)タイムに自信の無い人にはおすすめできない。
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